『レッド』で学びました
文化庁の何やら受賞作品とか。
『レッド』を読みました。
漫画です。
漫画にもよりますが、私、漫画でけっこう勉強してきました。
坂本龍馬周辺とか、完全に漫画。
で、『レッド』で何を勉強したかというと
70年前後の大学生たちの共産主義化。
山岳ベース事件。
事実に即しているとかで、
それぞれの登場人物に
「○日後に死亡」とか「○日後に逮捕」とかがこれでもかとついてきます。
全8巻のうち6巻くらいまではまだよかったんですが
リンチってこういうものかと・・・。
みんなもともとはごく普通の、いえ、たぶん普通よりまじめな人たち。
今まで、○○事件とか、名称だけを知っていたけれど、
この当時の大学生たちの事件、具体的にはわからなかったんです。
今、60代半ばくらいの方々・・・いわゆる市民グループでご活躍の
このくらいのお年のみなさまがたと重なります。
いや~。うわ~。私の感想はいろいろあるのですが、
なぜ、ここまでたくさんの他人を一度に信じることができたんだろう、これ、です。
いや、私も信じては騙されるってこと、ありますが、
こんなに人生というか命をかけてすぐに多数の仲間というものを
信じることができるだろうか。十代の頃でもできなかったんじゃないかな、
と思いました。2~3人だったらまだしも。
全8巻とあるのに、終わった感がしないストーリー。
続編があって、それが「あさま山荘事件」へと続きます。