« テロの連鎖 | トップページ | 狐さんの手、父の手、思い出すこと »

2015年11月18日 (水)

「ほんとうに人間はいいものかしら」

タイトルは知っている人は知っている、ある絵本のせりふ。

毎年、11月の誕生日を祝ってもらったら、いただいたそのお気持ちを
誰かにおすそわけしたくなって、年末まで考えるのはその1年に大切な人を
亡くされた方々のこと。

言葉ってどうもむずかしくって、そんなときにお贈りすることがあるのは、
絵本、新見南吉の『手袋を買いに』です。

「うちのひと」と呼ばれていたご主人を亡くされたあの人、
きっとお子さんたちやおまごさんと読んでくださるかな。
お母様を亡くされたあの人、う~ん、ちょっとためらうなあ、やめとこうか。
私が贈られたらどうかなあ。

小さな狐には、なぜか父の子ども時代が重なり、
お母さん狐は祖母のことを思い出すようなことがあった。

それがあるときから、小さな狐が私になり、
あの人になり、この人になり、
お母さん狐が私になり、
小さな狐とお母さん狐が、お互いを思いやる恋人同士になり、
いい友達関係になり・・・。
こんなふうに一瞬でもいたわりあえる人間関係じゃなければ
もう要らないと思うようになった。

「ほんとうに人間はいいものかしら」

狐のお母さん、つらい思いや苦しい思いがあっても
大切な小さい狐がいて、こんな言葉が出てきたのかしら、
と思う。だとしたらいいかな。

今日、ドラマで、偶然この物語が取り上げられていて、
女優さん(名前忘れた)が小さい子から
「どうしたの、ヒロちゃん」と声をかけられて、
思わず涙ぐむ、そして「泣かないで」って声をかけられて
涙がとまらなくなる。私も一緒に泣いてしまった。
毎回、絵本や小説の一節が胸にせまる。

『手袋を買いに』はネットの青空文庫で読めます。
↓誰かを信じたい人、これ、読んでね。
http://www.aozora.gr.jp/cards/000121/files/637_13341.html




« テロの連鎖 | トップページ | 狐さんの手、父の手、思い出すこと »

心と体」カテゴリの記事

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

書籍・雑誌」カテゴリの記事

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1969349/62572128

この記事へのトラックバック一覧です: 「ほんとうに人間はいいものかしら」:

« テロの連鎖 | トップページ | 狐さんの手、父の手、思い出すこと »