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2015年10月30日 (金)

「奥さんの底力」

「奥さんの底力」っていうテーマがNHKのある番組から聴こえてきた。

これ、ホントだと思ったことが何度もある。

私は地方の街なかというか、その地の大丸デパート(当時)から
歩いて10分ほどの、お寺が並ぶ通りで育った。
同級生のお宅はご商売、病院など自営のところが多かった。
子ども心によそのお父さんお母さんをじっと観察していた。
子どもってあなどれませんよ。

幼稚園からずっと一緒だった同級生のMくん。
Mくんのお母さん、私が幼稚園のときから子供のあいさつに
とても丁寧なごあいさつを返してくださった。
どんなにお忙しくても、きちんと目をみて。
かといって、何も聞かれない。聞かれたことがない。
名前を呼んでくださるだけ、「あら、〇〇ちゃん、お帰りなさい」などと。

今はMくんのおうちのご商売、東京の有名デパートにも出店されているし、
海外進出も果たされた(海外だからいいというわけでもないけれど
とても人気が高かったらしい)。私もアメリカで「えっ」と驚いたことがある。
派手な感じではなく、手堅く、である。

・・・別に奥さんではなくても「奥さん役」「女房役」の人の力が大切なんだと思う。
性別問わず、という場合もあるかもしれないが、やはり女性ということが
多いのではないか。ごあいさつや応対などが印象に残るのは。
周囲はその「人」を通して経営のあり方を見ているのだと思う。

病院やお店や種々の個人事務所、どんなに経営者が素晴らしくても
その周りにいる人の意識で長期的にみて経営に影響が出たりというのはよくある話。
やはり経営者に見る目がなかったり、あるいは経営者としての教育が
行き届いていなかったり、組織内の情報共有がうまくいっていなかったり、だと思う。
同時に、「女房役」あるいは本当の女房さんに
「この経営者、トップを支えていこう」という意識もないのだ。

規模が大きい組織でもトップとしてどうかな?という人は多い。
周囲にトップを思って直言する人材がいないのだろう、
なんとなく気が合う人を集めただけで。

「それ、こうしたらもっとよくなりますよ」
「それ、間違ってます、こうしましょう」

こんな声で、本心から支えてくれる「女房役」の力は大きい。
聞く耳を持たない人は本当に損していると思う。
やがて「女房役」は、給与が支払われる限り、表面的に仕事をやり過ごす
経営者と「なあなあ」の便利な人でいることを「仕事」にするかもしれないけれど、
これが人生を共にする本当の女房、奥さんであれば、やがて心は離れて、
奥さんであることをやめて、新たな人生を歩み出すかもしれない。
失って初めてその大きさがわかる、そんなものだと思う。

Mくんのお母さん、どうしていらっしゃるかと思って、
関西のあるデパートに行ったとき、販売員さんに伺ってみたところ、
とてもお元気でいらっしゃるとか。うれしそうに応えてくださった。

たまにMくんのおうちの商品を利用させていただいている、
いまだにお母さまのほんもののご挨拶に魅せられて。

最近、起業しようとしている人の話をちらほら聞くようになった。
その隣を歩く人のていねいなご挨拶も成功のカギのひとつ、
かもしれない。

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