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2015年1月 2日 (金)

「冬休み、どうするの?」はダメよ

この時期、きまって思い出す人たちがいます。
この時期ではなくても時々どうしてるのかなあ、と思うことはありますが。

アメリカの大学でオフィスメイトだったドロシーさん。
ドロシーさんと二人で一つのオフィスを分かち合っていました。
そして当時学生さん兼アシスタントさんだったアユミさん。

ドロシーさんはミニスカートが似合うおばあさん、と言ったら叱られる、
まだまだお若い女性で、「膝にシワが目立つようになったらミニスカートをやめる」が
口癖でした。と、書くだけで色々と思い出しては笑ってしまいます。
ご一緒した時間の90%は笑い合い、残り10%は共に泣いたという間柄、
私が日本に戻る前にはご自宅でサプライズパーティを開いてくださいました。
ケーキに花火を仕掛けてくださって、本当に危なくて、サプライズ。
今もウィスコンシン州のある町で元気に暮らしていらっしゃいます。

アユミさんは当時日本からご留学中だったのですが、
授業を受けたり、授業がないときにはティーチング・アシスタントを
務めてくださったり、でした。よく私がつくるお稲荷さんを食べに来て
くださったことを思い出します。自己紹介のときに、英語で、
"I, You, Me, Ayumi"(アイ、ユー、ミー、のアユミです)と紹介されていて、
かわいい名前でいいなあとうらやましく思っていました。
私なんて間違った発音で呼ばれるたびに
"I'm not your son!"(私、あなたの息子じゃありません)でしたからね。

ドロシー、アユミさん、私の3人で色んなことを話し合ったものです。
その一つが
「冬休み、どうするの?」は禁句、ということ。

アメリカの大学では(一定規模以上の大きな総合大学では)ほとんどの
学生が入学後寮生活をおくります。彼らの楽しみはもちろんホリデイ・
シーズンの帰省、あるいは友人との旅行といったところ。
ところが、みんな…じゃ、ないんですね、よく考えれば当たり前。

帰る家がない、つまり、様々な事情で、休暇を共に過ごしたい家族が
いない学生さんだっているのです。旅行する余裕がない学生さんも。
気の合うお友達に恵まれないという学生さんも。そのすべてにあてはまる、
と自嘲的に話す学生さんも…。
いつもは勉強のため深夜まで明かりがついている寮や図書館も
真っ暗で怖いくらいのクリスマス休暇、ポツンと明かりがついている
窓もありました。

私は短いクリスマス休暇にもさっさと日本に帰り、アユミさんは
ご家族との約束で、一人アメリカに残って勉強なさることに。

ドロシー曰く、

「幸せで鈍感な人たちは、他の人にクリスマス休暇の予定を
尋ねることを『あいさつ』だと思ってる。でもそのあいさつに
怯える人もいる。もしそんなことを聴かれたら『余計なお世話』と
心の中でいいなさい」

ドロシー、かっこいいのはファッションだけではありません。

私も冬休みの予定を聴かれたくないなあと思う年があります
(ちょっと面倒)。いや、だいたいいつも聴かれたくないかなあ、
何も聴かれたくないほうかもしれません。必要があれば自分から
言いますから、と心の中で言っています。
もともとこんなこと他の人に聴かないほうだし、
ドロシーと話したりするうちに余計に聴かなくなりました。
ドロシーと会ってよかった。

5年前でしたっけ、元旦に、札幌に来ていた家族と大学まで
歩いて行ってみました。
雪で真っ白、というよりも雪が空の色を映していたことを思い出します。
元旦のキャンパス、私たちだけかな、と思っていたら、
前方から白いジャージで走ってくる人が!

陸上部のYさん(男性)でした。道外から来た学生さん。
Yさんも私に気付き、お互いに「こんにちは」とだけ言い合って別れました。
いや、Yさんは目礼だけだったのかな。
こんな元旦のあいさつもいいんじゃないでしょうか、ね。

断酒会には、大晦日と元旦、寂しさでお酒に気持ちが向かないように
事務所を開放しているところもあります。

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