« ゲストは断酒会からのお二人 (1) | トップページ | 知的・誠実・ナチ的・・・ »

2014年7月19日 (土)

ゲストは断酒会からのお二人 (2)

ゲストは断酒会からのお二人 (1)の続きです。

翌日水曜日に受講者が提出した当日の分析と感想を
PC入力、資料作成、
夜になってしまいましたが、コンビニからメール便発送。
もちろん、ゲストへーフィードバックのための送付です。

メール便は木曜日の発送になりました。
同じ札幌市内でもメール便は翌々日着。
そして土曜日・・・私はこの日が待ちきれません。
そうです、ゲストの方から受講者の分析と感想に
ついてどう思われたかを伺いたいのです。

フィードバックは当たり前として、ゲストの方に
さらに再フィードバックを求めるのは・・・
まあ、面倒くさいかもしれませんね。
それにも関わらず、ありがとーございます!

ところで・・・

今、様々な当事者研究が流行中、なのだそうです。
もし、このブログをご覧になっている断酒会関係者がいらしたら・・・
ぜひぜひ、この先をじっくりと読んでいただきたいのです。

おやさしい断酒会のみなさまの中には
「断酒会のことを知りたい」
「断酒会の調査をさせてほしい」
という声があったら、喜んで協力するという方も多いようです。

私はご縁のあった学生さんたちには次のように指導しています。

「調査をさせていただく場合には、必ず『本当の』調査目的を伝えること」
「当事者のみなさまがたのご希望を徹底的に確認すること」
(例えば、個人情報の取り扱いについて)
「そのご希望以上の情報の扱い方を慎重に検討すること」
「いただいた情報がどのような範囲で公開される可能性があるのかを
『事前に』お伝えすること」
「成果には必ず謝辞を記すこと」
「成果の大小に関わらず、成果の還元とともに改めて謝意を示すこと」

これでもまだまだ足りないかもしれません。

最近、当事者研究が流行、と書きましたが、もう一つ流行しているのが
研究及び調査をめぐる倫理観の欠如です。
悪意がない?いえいえ、そうならよけいに意識が低いということ。

断酒会に調査の本当の目的を伝えない、
後でトラブルが起きないように調査に応じる複数枚の承諾書に
サインさせる、
そしてそのような承諾書の提出の依頼を他人任せにする・・・

こんな恥ずかしいことを平気で行う調査・研究者には
どうぞ毅然と「調査目的」「情報の取り扱い」「成果公開の範囲」などの
事前説明とともに出直すようにお伝えください。

そしてとても大切なこと。
いかなる調査・研究にも「協力の義務」はないということを
どうぞ思い出してください。
たとえばある断酒会にこのような依頼がきたとしても
「協力してもよい人」だけがその対象になるということです。
「協力したくない人」がいても、それは自然なことだということも
思い出してください。

さて、断酒会からゲストをお迎えするのは今年で10年。
受講者の分析と感想をお渡ししたところ、
「こんなこと初めてです」と驚かれてからも10年。
これは私にとって大変な驚きでした。
断酒会の方、そしてすべての当事者の方々、
特にあらゆる大小のレベルのリーダーのみなさまに
考えていただきたいことの一つです。

« ゲストは断酒会からのお二人 (1) | トップページ | 知的・誠実・ナチ的・・・ »

『お酒を手にした未成年のあなたへ―断酒会会員と家族からの手紙』」カテゴリの記事

断酒会」カテゴリの記事

社会問題としての飲酒」カテゴリの記事

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1969349/56847502

この記事へのトラックバック一覧です: ゲストは断酒会からのお二人 (2) :

« ゲストは断酒会からのお二人 (1) | トップページ | 知的・誠実・ナチ的・・・ »